過活動膀胱とは
突然に強い尿意を感じ、すぐにトイレに行かないと、尿が漏れそうになる、漏れてしまう という状態です。
膀胱の不随意収縮(自分の思惑と関係なく膀胱が収縮し、排尿しようとする。無抑制収縮とも言います。)が原因で、頻尿を伴うことが多い疾患です。
抗コリン剤ないしはβ3刺激剤という膀胱を弛緩させるお薬が治療薬で、膀胱を弛緩させる(緊張をとる)、ことによって強い尿意を抑えます。
劇的に効く方も数多くいらっしゃいますが、
反面、口渇、便秘、排尿困難等の副作用に悩まされる方もいらっしゃいます。
また閉塞隅角緑内障の方には、処方禁忌の薬剤です。(開放隅角緑内障の方には処方できます。)
開腹手術の後に腸閉塞になったことがある方も、服用には十分注意が必要です。
抗コリン剤は種類が多いので、適切な薬を選び、適切な容量を設定していくことはかなり難しく、熟練を要します。